(フレッシュアップコミュニケーション23年版より)
前学校長 渡辺 雅之
この度4月1日付で学校長として着任いたしました渡辺雅之と申します。同窓会会員の皆様におかれましては何かと母校のためにご尽力いただいておりますことに心からの感謝と御礼、そして敬意を表するものでございます。そして、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、小職着任前の3月11日に起こりました「東日本大震災」で被災されました方々、また、原発事故により避難を余儀なくされました方々に、一刻も早い復興と以前の生活が取り戻されますよう心から祈念申し上げます。これほどの大惨事に至るとは、東京に暮らす身としましては、想像力の欠如を身につまされているところであります。自分にできることを考え、日々実践し続けることを課し、少しでもお役に立ちたい、と思っています。
小職は、高校生の時に教職への道を選び、それは自身が果たせなかったインターハイ出場を教師として達成すべく、卓球の科学的な指導を旗印に練習し、学ぶ大学生・大学院生活の後に訪れる教職生活を夢見ておりました。しかし、想像以上に卓球の成績が上がらず、それがためにスポーツ科学にのめり込んだことが今日までの大学での教員・研究生活を継続させることになりました。この間、アトランタオリンピックまで卓球の代表選手のコーチ、「障害者スポーツ」との出会い、健康づくりのための安全な運動・栄養・生活の指導と研究、ウルトラマラソン(100㎞走、24時間走等)の実践と大会主催、海外スポーツ交流、味の素スタジアムにおける「難病と取り組む仲間とともに 響け!1万人の鼓動 ウォーク&ランフェスタ」開催と実に多くの経験をさせていただいて参りました。スポーツに関われたことが何よりの幸福でして、これには感謝する言葉すら見つからないほどであります。
そんな人間がこの竹早中学校に関われることは、これまでを顧みて、これからの道のりに、感謝という台車に夢や希望を載せて歩むことなんだ、と実感しています。教職員の皆様から多くの力をいただきながら、本校が目指す高い山に向けて歩を進めて参ります。