(フレッシュアップコミュニケーション28年版より)
前学校長 丹 陽子
同窓会の皆様には日頃より大変お世話になっております。誠にありがとうございます。本年度も校長を勤めさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。
新年度が始まった直後、熊本県で大きな地震が起こり、五月に入った現在もまだ続いています。被災された皆様にお見舞いを申し上げます。四月末に全国国立大学附属学校連盟並びに全国国立大学附属学校PTA連合会から熊本大学附属学校園より支援要請があったとの連絡が入りました。本校でも趣旨に賛同し、PTAの皆様からのご理解もいただいて教職員の募金をはじめ、保護者の皆様へ募金へのご理解とご協力をお願いし、生徒たちには、生徒会を中心に募金について具体的な行動を検討するよう指導を開始いたしました。自然災害は近年日本全国どこにおいても頻発しており、日頃の準備と発生した時の助け合いと協力がますます重要になって来ております。本校といたしましても一層の心構えをして参りたいと存じます。
大学改革が進められる中、国立大学附属学校に対する社会の見方も変化しつつあります。附属学校の存立の意義が、時代の変化の中で改めて問われているといえましょう。本年一月二十二日に竹早地区幼小中合同の公開研究会を開催いたしました。当日は六百人近い参加者をお迎えし、盛況のうちに終えることができました。本年度より小中一貫の義務教育学校の設置が実施され、今までにも増して、一貫・連携教育に対する関心の高まりがあったように思われます。一九八〇年代から小・中学校一体型の校舎に改築、連携教育の実践、理論研究とデータベース作成と地道に研究を積み重ねてきた竹早地区の実績が評価された証しであると考えております。本校ではこうした実績を踏まえつつ、さらに現代的な課題に対して、附属学校としての役割を真摯に考え、対応していく所存です。
同窓会の皆様の一層のご理解とご協力を心よりお願い申し上げます。