(フレッシュアップコミュニケーション30年版より)
前学校長 丹 陽子
同窓会の皆様には日頃より大変お世話になっておりまして、誠にありがとうございます。本年三月には創立七十周年記念式典を無事に挙行させていただきました。ご協力誠にありがとうございました。本年度も何卒よろしくお願い申し上げます。
昨年十月の竹早小・中学校校舎より出火いたしました火災につきましては、大変ご心配をおかけいたしました。心よりお詫び申し上げます。旧年中は学習環境の検査、使用教室の確保等をはじめとして種々の困難がございましたが、その後、年明けからは全教室が普通に使用できるようになり、学習への支障は来さない状況になりました。職員室・事務室・校長副校長室は夏休み期間中に工事を行うこととなっております。今後はより一層安全管理に心がけて参る所存です。
また本校は、平成二八年度より東京学芸大学の「附属学校等と協働した教員養成系大学による『経済的に困難な家庭状況にある児童・生徒』へのパッケージ型支援に関する調査研究プロジェクト」に参画し、教材開発並びに授業研究を行って参りました。これに加え、平成二九年六月に東京学芸大学と自治体が締結した「児童の学習機会の充実に関する協定」(GSP)に基づいて平成三十年度より特別連絡進学を実施し、その体制を確立するとともに、研究体制の準備を開始いたしました。
自己実現への強い意志を持ち、自分の人生を切り開いて行こうとする積極性と学習意欲を持つ生徒たちが、置かれた状況によって断念することなく、成長していくことのできる環境作りは、現代社会の重要な課題の一つです。主体性を重視した園児・児童・生徒の育成を長年にわたって行ってきた竹早地区の幼小中連携教育研究の土壌の元に、このプロジェクトを進展させ、子どもたちが希望を持って自己実現に向かっていくことのできるモデルを構築することが、本校に課せられた使命と考えております。
同窓会の皆様には以上の趣旨にご理解を賜り、今後とも一層のご支援ご協力をよろしくお願い申し上げます。