竹早中における「主体性」の育成

(フレッシュアップコミュニケーション18年版より)

前副校長 池田 正雄

 自分からやるべきことを見つけようとはせずで、ただ指示を待って、言われたことだけをする人という意味合いの「指示待ち族」という言葉が流行ってだいぶ経ちますが、先日新聞を読んでいますと『「主体性に自信」の大学生は3割 求人企業と大きなズレ』という見出しに目が止まりました。これは4月16日付けの朝日新聞で、読まれた方も多いとは思いますが、記事の内容は次のようなものでした。

―『就職活動中の大学生で「主体性」に自信がある学生は3割弱にとどまる一方、8割以上の企業は「主体性」を求め、採用企業と学生の意識に大きな隔たりがあることが経済産業省の調査でわかった。同省は、こうしたずれがニート急増の一因とみて、今後、大学や企業と共同で教育手法の改善に取り組む考えだ。―(中略)―「主体性」や「実行力」など12項目で、企業には新入社員に求める資質を、学生には自信がある資質を選んでもらった。質問文では、「主体性」の場合、「自らやるべきことを見つけて積極的に取り組む」と定義した。その結果、「主体性」に自信のある学生は28%で、12項目の中で下から3番目。一方、「主体性」を求める企業は84%と最も多かった。「実行力」も企業の81%が求めたが、自信がある学生は35%、「課題発見力」も企業の79%に対し、学生は39%と差が目だった。』―

「主体性」「自主性」などは性格や個人差もあると思いますが、社会生活を営んでいく上で大切な資質であり、子どもの頃から育てていきたい資質の一つと考えられます。本校の教育目標の一つに「自ら求め、考え、表現し、実践できる生徒を育てる」がありますが、これはまさに「主体性」の育成をねらったものであり、21世紀の国際社会を担っていく子どもたちにぜひ身につけてもらいたい資質であります。
「主体性」「自主性」などは性格や個人差もあると思いますが、社会生活を営んでいく上で大切な資質であり、子どもの頃から育てていきたい資質の一つと考えられます。本校の教育目標の一つに「自ら求め、考え、表現し、実践できる生徒を育てる」がありますが、これはまさに「主体性」の育成をねらったものであり、21世紀の国際社会を担っていく子どもたちにぜひ身につけてもらいたい資質であります。
本校ではあらゆる教育活動を通し「主体性」の育成をめざしていますが、特に、力を入れているものに自由研究、卒業研究があります。授業で培った基礎・基本を土台に自らの研究課題に取り組むことは、学習意欲の向上につながるばかりでなく、「主体性」の育成にもつながるものと考えるからです。また、運動会、文研、校外学習などの行事では、担当教員の指導のもと、生徒が企画・運営の多くの部分を主体性を発揮しながら積極的に取り組む姿が見られます。
この記事を読んで、一般的には最近の若者に「主体性」の低下傾向が見られるかも知れませんが、竹早中で学んだ子どもたちには「主体性」が育っていると確信しております。