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 「オールドメディアの敗北」との記載を見るようになりました。確かに、オールドメディアは、現代人を満足させる情報ソースとなり得ていないのかもしれません。一方でウェブメディアは、長い間オールドメディアを駆逐するとされていながら、そうでもありませんでした。

 ウェブメディアの特徴は、配信者の規模によらず新しい情報を広く配信できるところにあります。そこには、世論の形成逆転の可能性が与えられます。また、紙媒体に比べて表現に必要な空間が無限であることからコンテンツの広がりが保証されます。しかしながらこの特徴が上手く生かされずに、ウェブページは斜め読みの対象とされており、何となく胡散臭さが残るものとして見られてきたのだと思います。

 ここでもう一度、ウェブメディアの特徴を見直したいと思うのです。斜め読み、写真いっぱいのページで上等じゃないか?むしろ、それに何を載せていくべきなのか?何を伝えていくべきなのか?問うてみようと思うのです。

 一方で私も教育現場に携わっていることから、近年はchatGTPなる見かけ上は便利な道具に関して考える場面が多くなって参りました。ChatGTPは、プログラム初稿の書き出しやプログラム言語間の翻訳に関して革命的です。ただし、これを平常文化するに用いるときには、全体から切り出された一つの側面に過ぎないことに留意する必要があります。私が担当する大学院の講義のレポートでは「ChatGTPを使ってもいいが、使った個所を申告してください。」と指導しております。なぜならChat GTPを使うと本来の表現者とは違う思考回路・エンジンが混入されるため、こちらの判断を見誤るからです。ここでは懲悪論ではなく、単に誤審をしてしまう可能性として申し上げたいのです。ChatGTPによる論理構成が混入したレポートからその結果を導き出すに至った経緯を理解するには、「何となくおかしい?」の感覚でしか判断できないのが私の限界です。ですので、ChatGTPによる要素の混入は排除できなくとも、どこでどの様にChatGTPを利用したのか?を真摯に自己申告していただくしか防衛策は残っていないと思うのです。

 いまいちどウェブメディアに真摯に向き合っていきながら、同窓生の皆様に情報発信したいと思うのです。

事業部 41期 野島 雅